雇用統計とは?

雑学の部屋

本日ニューヨーク現地時間午前8時30分に発表されます「米国雇用統計」が投資界隈で注目されています(日本時間では今は冬時間ですので午後10時30分、夏時間の場合は午後9時30分に発表)

なぜ今注目されているかというと、今、米国の中央銀行であるFRBがインフレを鎮静化させるために、経済活動を抑制すべく金利を引き上げています

その効果の一つとして「雇用の悪化を期待」しているため、数値として示される「雇用統計」の結果次第で、今後の金利のゆくえがわかることから注目を浴びています

雇用統計ってなに?

米国労働省労働統計局から発表される雇用統計(Current Employment Statistics)は、毎月第1金曜日のニューヨーク現地時間午前8時30分に発表されます

米国の企業や政府機関など40万件の雇用状況から算出され、毎月12日を含めた1週間を対象に調査、取りまとめされた統計値です

公表される項目は「失業率」「非農業部門就業者数」「製造業就業者数」「小売業就業者数」「平均時給」など多数あります

結果はFRBの金融政策に影響

雇用統計の結果は、FRB(連邦準備制度理事会)が行っている金融政策に影響があります

基本的にFRBは「景気の過熱を抑える」または「景気の冷え込みすぎを防ぐ」ために景気をコントロールする役目を担っており、景気が上下に行き過ぎているようであれば、速やかに行動しなくてはなりません

雇用が強い結果が出ることは「景気がいい」ということなのでよいことなのですが、行き過ぎるとやっかいなことになります

「雇用がいい」ということは「消費や投資が増える」と「生産が追い付かないなどモノやサービスの需要が供給より大きくなる」その結果「物価が上がり過ぎる」となってしまうためです

ちょうど今、インフレ率の上昇で物価が高騰しています

そのためFRBは政策金利の引き上げなど、金融引き締め(企業が経済活動のためにマネーを借りたくても金利が高くつくため借りづらい状況)を行うことで、経済活動を抑制し、物価が上昇しすぎないよう管理します

金融引き締めは「ほとんどの企業の経済活動に悪い影響を与える」ため、株式市場にとってネガティブなことなので市場関係者は雇用統計に注目しているというわけです

重要な結果項目

非農業部門雇用者数

雇用統計で一番知られているのが「非農業部門雇用者数」であり、季節や天候の影響を受けやすい農業部門以外の産業分野で、政府や民間企業に雇用されている人数の前月からの増減をまとめた統計値のため、一番重要といっても過言ではない統計値です

 20万人増が理想とされている目安ですが、コロナで急に解雇された人たちが、ようやく雇用されてきているため、最近の統計結果では通常では見られない結果が続いています

失業率

米国の「失業者」数を「労働人口」で割って算出した統計値です

「失業者」数は16歳以上の働く意志を持つ人、「労働人口」は「失業者」数と「就業者」数をあわせた数で算出されます

失業者の定義が「16歳以上の働く意志を持つ人たち」ですので、働く意志のない最近流行ったFIRE勢(早期リタイア組)や、専業主婦などは失業者には入っていません

最近の失業率は3%台とコロナ前よりも低い結果になっています

今年に入ってニュースでツイッターやマイクロソフト、グーグルなどでリストラされている報道がされていますが、どのような結果となるか注目です

平均時給

農業部門以外の主要産業における1時間当たりの平均賃金と増減の統計結果です

平均時給が上がるということは、雇用を確保するために賃金を上げていることを意味しているので、これもインフレを促進してしまう材料となります

昨年12月の雇用統計では、平均時給の前月比が予想が0.5%に対して0.3%と低かったことで株価が上がりました

時給が下がると株が上がるというのは普通おかしな話ではありますが、今はインフレが収まるような傾向の結果だと株価は上がるので、ここ1,2年の結果は通常の経済状態の時には違う反応しますので今は「特殊な状況」であることを意識して今後の相場に臨む必要があります

労働参加率

コロナ以降、注目されている結果です

15歳~64歳の生産年齢人口に占める労働力人口(就業者と完全失業者)の割合を表します

他国と比べて米国はコロナ以後、労働参加率の回復が悪く62%程度に留まっています

その理由の一つとして50歳以上の人たちの多くがFIREしてしまっているようです

日本は2024年から似た状態になっていくと思われますが、米国では日本と違い個人年金制度など若い時から投資をするのが普通であるため、50歳を超えると十分な資産を保有している人も多くFIREしても生活ができるそうです

雇用統計の注意点 為替の変動などに注意

雇用統計は、こうなったらこうなるというパターンは無く、その時々によって反応が違います

米国では雇用統計発表後に株式市場が開きますが、日本では金曜夜に発表されるので、その影響を翌週月曜日に受けます

雇用統計発表直後は値動きが荒くなりがちですので、その点も見越して株やFXなど通貨への投資額はコントロールしておきましょう

とくに為替については、発表された瞬間、値幅が大きく動くこともありますので、FXでは大きく利益を取れる可能性があるのでYoutubuでのライブなどもされていたり、発表の瞬間の値動きでトレードを楽しむお祭りのようなイベントになっています

基本的には雇用が強いとドルは買われ、逆に雇用が弱いとドルが売られるそうですが今回はいかに

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